お金を出すかもしれない世代

確か20代後半頃のこと、新入社員と何気なく会話していたら、
「レコードって見たことないんですよね〜」
という発言が。
にゃっ、にゃにい〜!私なんかCD人生よりレコード人生の方が長いんじゃい!と思ったけれど、
「おほほ、貧しいお家にお生まれになったのね」
とあえて勘違いのフリをしてみたり。

しかし、その当時で5歳下の子はもうすでにCD世代ということは、ちょうど時代の狭間を生きてしまったのね、私ったら。
そのせいで、
「レコードでは持ってるのに、CDが出たのでまた買いなおした」
みたいな、余計な出費をさせられています。
それどころか、
「昔のCDを現代の技術でリマスタリングして、クリアな音になりました!」
なんて再発モノにまんまと乗せられて買ったりしてるし。同じアルバムを一体何度買わせようっていうのかい。

最近、「ライブエイド」のDVDが出た。「ライブエイド」は20年ほど前、イギリスの人気アーチストがレーベルの壁を越えてバンドを結成し、売上金をアフリカの子供達に寄付しようと始めたチャリティ。中心人物はウルトラヴォックスのミッジ・ユーロと、ブームタウンラッツのボブ・ゲルドフ

今ふと思ったが、その当時文系の私が、必死になって暗記していたであろう、徳川幕府政令だの、漢文の文法だのは、恐ろしいくらいに今の私の記憶には、なーんにも残っていないのに、この二人の名前はスラスラ出てきました。これが受験に出てればな〜。

で、そのバンド・エイドのチャリティーソングは、「Do they know it’s Christmas?」といい、20年以上経った今でも、歌詞はもちろんそのパートを誰が歌っていたかまで覚えている。一人一人別室に呼ばれて、「Do they know it's Christmas?」を、物まねを交えながら一曲アカペラで歌いきる、っていう受験科目があったらな〜。

まあいいや、で、そのバンドエイドと、アメリカが真似をしたUSA For Africaというバンドの参加者が、イギリスとアメリカで同時にスタジアムライブをして、それを全世界に中継するという試みがあった、それが「ライブエイド」。

ちゃんと全編見てみたいと思っていたが、このたびそれが発売になりました。値段は・・・4枚組で12,600円。初回限定で9,900円。な、なによ、商売上手ね。買えるような、買えないような、微妙な価格設定じゃないのさ。私の年代を狙い打ちにしたなー!