興味がないのにストーカー行為

先月、自分の誕生日の日に、朝エレベーターホールにおじさんがいた。実はこのおじさん、私と誕生日が同じ。ということは、その日おじさんもバーズデー。もちろん同じ誕生日同士、「イエ〜イ!」と言って、両手をあげてハイタッチ、なんてこともなく静かにしていました。恐らくこのおじさんは、私の顔も知らないはずだし。

このおじさん、本当は確か部長さんだったと思うが、最近どこかから転任してきて、新しいポストについたばかりで、海外拠点へのあいさつ回りの出張が多い。そのため私が出入国カードやパスポートなどを見る機会が多く、こちらが一方的に彼の全てを知っている状態。ちなみに彼ったら、私の実家の近くに住んでいるので、これだけ共通項が多いと、ドラマでは恋のひとつも芽生えてもおかしくないハズなんだけどなあ。

ここで私が、「ハッピーバースデー、タカシ!タカシの20年後に私が生まれたんだよ!運命だね!ユキコ(妻)は元気?」と言ってもいいんだけど、その後が面倒そうなので黙っています。

実はそのおじさんの部下に、おじさんの翌日が誕生日の課長がいるのだが、その課の人に
「じゃ二人まとめて誕生会しちゃいましょう」
と提案するのも、やり過ぎだな。その課の人は、
「余計なことをー!」
と思うだろうし。

他にも、パスポートで名前と顔を知っている人がエレベーターに乗り込んできた場合、降りる階も課も知っているんだけど、あえて、
「何階ですか?」
と聞いてあげないと、向こうは私の顔すら知らないはずだし、
「ついに、俺のファンが!?」
と思わないとも限らない。