皮膚科の話

私はアレルギー体質。花粉症はもちろん、その後に来るヒノキ、イネなどにも抗体があり、春から夏にかけてヒスタミン剤を飲んでいる。そのため、月1回、皮膚科に薬を貰いにいかなくてはならないし、血液検査も受けなくてはならない。現代人だわ。もし現代でなかったら、まっさきに淘汰されるような適応力のない人間。

しかし、その通っている皮膚科の人間模様が面白い。その皮膚科に行き始めたのは、先月。いつも行っていた皮膚科に行ったら、「これから手術があるので2時間待ち」とのこと。そこでは最近、新しい医師を引き抜いて、美容外科に力を入れ始めている様子。

待合室には、以前なら、「爪水虫は治ります!」とか、「注意!そのフケは白癬菌!」とかいったポスターが貼られていたのに、最近では「フォトフェイシャルで美肌に!」とか、「ボトックス注入法の全て」とかいったポスターに変身。なぜか、「バイアグラご希望の方は、医師までご相談下さい」というのまで。

そんなわけで、もっと普通の皮膚科に行きたいと思っていたところ。ちょうど家の近くに皮膚科を見つけたので、帰りに寄ってみた。すると、待合室のBGMはキャンディーズの「やさしい悪魔」。と思ったら、その後には森昌子の「せんせい」。昭和40年代の歌謡曲マニア?

もうその時点で、普通の皮膚科ではないような気もしたが、貼ってあるポスターは、「ブーツの季節は水虫に注意」とか、「そろそろ花粉症の季節です」とか、現在が夏真っ只中なのを考えると不安を覚えるものの、まあ、普通。待合室では、小さな女の子が、「お母さん、これ曲なの?」と聞いている。それは、あのねのねの「赤とんぼの唄」。若いお母さんは、「お母さんもこんな曲知らないわ。」と答えていた。ええ、私もよ。

診察に呼ばれると、問診より何より先に医師から、「このBGMは私の趣味ですので、変えません」と、いきなり宣言された。

いけない、こんな下らないことを書いていたら、また本題に入る前に字数が。

明日につづく。