英語で思い出したこと

最初にその人の電話を取った時、
「May I talk to、 ア〜、Mr.XX?」
と言うので、「この『ア〜』っていうタメが外人っぽいな」と思っていたが、その担当者が電話中だったので、折り返し電話のためお名前を伺うと、「マウッチ!」と言う。失礼かな〜と思いながらも、もう一度聞き返すと、また「マウッチ!」。マウッチさん、ギリシャ系かイタリア系か。と思って担当者に「マウッチさんからお電話ありました!」とメモを渡すと、「あ〜山内さんね」という返事。に、日本人かい。

日本で暮らす外国人が、とりあえず英語で用を足そうとする気持ちはわかる。私がドイツやフランスに行った時も、コミュニケーションは英語に頼るしかないし。しかし、こういう風に、日本の外資系の会社にいる日本人が英語で電話をしてくるケース、結構あるんですよ〜。やめて〜。まだ英語がネイティブの人は、つたない英語に対して寛容だし、ネイティブでない人はお互いに歩み寄ろうとする気持ちがある。しかし、日本人があえて英語で話そうとする場合、全くもって容赦ない。

担当者が言うには、「山内さんは、英語の理論的なとこが好きなので使っているそうだ」という話。日系人か、配偶者が外人だから、って理由ならともかく、それは許せん。同僚にも日本人より外人が多いので、英語で話すのがラクなんだって。大変迷惑なんですけど。

会社でだけならいいけど、街中でもやってたら、とても嫌味な人間。吉野家で「モアスープ」、タコヤキ屋で「ノーマヨネーズ」床屋さんで、「ファイブパーセントカット」、なんだろうか。以前、2人ともフランス語ができるご夫婦が、「レストランでおかしな人が隣に座っていたので、その人の噂を2人でフランス語でしちゃったわ」と言っていた。彼女にとっては悪意のない発言なのだが、その場にいたら、その夫婦にイラついただろうし、その話を聞いてから何となく嫌いになった。

茶店などで隣の日本人がいきなり外国語をしゃべり始めたら、「私だわ!私の事を言ってるんだわ!!」と疑ってみるべきか。でも、自分も外国に行った時、同行者と日本語で、「このハゲちゃびんが駅員さんかな」とか目の前で言っているしな、そういうのも本当はよくない。