見るか読むかどっちかだけにすればよかった

先週、スカパーのチャンネルで、「リミット」というドラマの再放送を一挙に放映していた。原作は野沢尚、主演は安田成美で、子供の臓器移植に絡んだ人身売買と誘拐がテーマの重いお話。1999年放送だったのだが、最終回とその前の回は、旅行中にセットしておいたビデオがうまく働かず、結局結末を見ずに終わって4年経つ。日テレって、どういうつもりか、あまりドラマをDVD化しないので、ようやく4年目にして訪れた最終回のチャンス。今回きちんとビデオが動いてくれたので、日曜日の夜にまとめて見ることにした。

もちろん前後のお話など、とっても曖昧にしか覚えていないので、最終回の2話前位から見ていった。そして、「山本未来は誰の妻?」「陣内孝則はイイ人なの?」「北村一輝タイ語はうますぎ」などの疑問をほぐしながら、とうとう最終回を見終えたのは深夜の12時30分。ドラマは死人が多いし、次の日は会社だし、とってもブルーな気持ちで寝る前に読んだ本は、よせばいいのに天童荒太の『家族狩り』。これも家庭内暴力がテーマの、殺人事件が絡む重い本。明日の事を考えればさっさと寝るべきなのに、とうとう3時まで読んでしまった。もう途中からは時計を見るのが怖いので見ないようにしていたのに、電気を消す時、つい目に入っちゃったんだよな〜。それだけでぐったり。

それからは、なかなか寝付けずに、眠れたと思ったら家の中に誰かいる悪夢で起こされたり、大きな音がしたような気がして飛び起きたり、空が明るくなっても熟睡できないまま。家の中に異変が起こっているような嫌な気持ちがずっと続いた。

そして、会社に行く前に猫を猫部屋にしまって、玄関を出ようとした瞬間、なぜか家の中からオッサンのいがらっぽい咳払いが聞こえた気が。気になりつつも家を出て、エレベーターで一階に下りたけれど心配で、また家に戻った。もし家に侵入した人物がいたとしたら、私が出かけたとすっかり安心して今頃気がゆるんでいるはず。玄関の鍵を開けざま、「ウォーツ!」と凄んでみたけど、家の中はシ〜ン。重ねて「ウォウォウォウォ〜!」と叫んでいる途中で、猫の「ニャー」と言う返事がして、現実に返ったりして。昔、夜道で痴漢にあった時にも、「キャー!」という叫び声が出せずに「ウォー!」と原始人みたいにほえた事を思い出したわ。一目散に逃げていったので、たぶん対処法としては正解だったハズ。

今日は早く寝たい。