気づいたら、背中を見ていた

JR東日本では、SUICAというICカードで改札を通ることができる。このスイカというカード、定期入れから出さずに、改札機の上部にあるパネルにかざすだけで中の情報が読み取れるという、便利なもの。自動改札の前で定期入れから定期を出し入れするのは面倒だものね。また、最近、このカードの中に予めお金を入れておけば、店はまだ限られているが買い物もできる。それに定期券をスイカにしておけば、もし紛失しても再発行してくれるので、半年分の定期を持ち歩くのも怖くない。

JRは半年分の定期を買うと、「何もそこまで割り引かなくても・・・。」という位割り引いてくれる。その他の乗車券類などが「もう少し割り引いてもバチはあたらないだろうに・・・。」というくらいシブいことを考えれば、半年定期はお得感がある。それでも、半年分12万円の定期券を落としていた同僚には、心の底から同情したわ。

いいことだらけに見えるSUICAカード、日本の技術の粋を集めたのだなあ、素晴らしいね、日本は。と思っていたのだが、どうやらそれは大きな誤解だったよう。香港に行った時、地下鉄では当たり前のように、スイカのような非接触ICカードが使われていた。そして、「WATSONS」という、香港のマツキヨに限りなく近いドラッグストアでは、もうこのカードで買い物がフツーに出来ている。この話を友達にしたら、えらく驚いていた。どちらかといえば、「日本についてきな!」とまで思っていたそう。まさか後を追っていたとは。

しかし、ICカードの開発はソニーがやっているハズなので、日本の技術の粋を集めているのは間違いない。それに香港のカードは「八達通」という。英語で「OCUTOPUS」、タコだよ、ださっ。JR東日本SUICAも、そうオシャレなネーミングとはいえないが、まあ自分がスイカを好きだから許せる。マスコットのペンギンもかわいいし。なぜスイカにコオロギやクワガタでなく、ペンギンなのか解せないが。それに最初の頃のCMに、ペンギンに扮したオッサンが登場して国仲涼子SUICAについて説明していたのも、意味がわからん。なぜオッサン?

このICカードは、パネルの上に接触させずに、かざすだけでも読み取ってくれるのがウリなのだが、パネルに力いっぱい叩き付けて行く人も結構多い。あえてセリフをつけるなら、「ビシッ、王手!」。何の勝負なのよ!?