懸賞の話は続く

良く記憶を思い起こしてみれば、懸賞に当たったことが何回かあった。一番印象深いのは、「HOTHOUSE FLOWERS」というアイルランドのバンドのコンサートチケットが当選した時。ちょうどその翌週から、「墜落事件が多発している大韓航空でヨーロッパに初旅行」が控えていた。当選したにもかかわらず、「これは、私が死ぬ前に一度神様が何か当ててやろうと思われたのだな」と、自分の運命に覚悟を決めた。

あとは、旅行業界限定の「ブッキングキャンペーン」で応募したら当たったというのが何回かある。航空端末で予約記録を作ると、6桁の予約番号が出るのだが、その6桁の中にキーとなるアルファベットが含まれていれば当たる、というものとか。それで当たったのは、「ピカソル」のクッキー。ピカソルのクッキーは当時私が夢中だった、一枚50円くらいするコロンとしたクッキー。一袋5個入りで、それが味違いで5セット来たのだが、職場で分けてあげたのに、「水分が少ない」だの「甘くない」だの、さんざんな評価だった。ホラね、私に当たってよかったでしょ。

ディズニーシーがオープンする前にも、スポンサーの航空会社のブッキングキャンペーンで、「プレオープンチケット」が二枚当たった。オープン前の一月くらいは、一般に開放する前に、そういったスポンサーだのメディアだのの招待客を入れていたのだが、当たった日にちがドンピシャで旅行中の日。ちょうど夏休みだったので、甥っ子二人にプレゼントしてあげた。そして、このことを忘れさせないために、あれから3年たつが、いまだに会えば恩を売るのを忘れない。

その他、細かいキャンペーンモノには応募を欠かさないので、クオカード500円分とか、エアラインのロゴ入りTシャツとか地味に当たっている。しかし、そういったキャンペーンの当選者は、当然のことだが、航空端末内で名前と会社入りで公表される。昔の同僚が、全然違う会社の名前で出ていたりして、しかもその賞品が「シドニー往復航空券」とかではなく、「ロゴ入り文鎮」とか「ナイロンボストンバッグ」など中途半端なものだった場合、いや、当たらないのも幸せだな、と思ったりする。