応募しなきゃ当たらないけどね

最近電車の広告で、これはいらん、と思った懸賞がある。それは、「キリン 午後の紅茶」の「ぽっぽあややプレゼント」あややがCMで着て踊っている鳥の着ぐるみ型パジャマがあたるらしい。あのCM、あややである必要は全くないうえ、そうかわいくもない鳥のキャラクター。あややのファンだとしても、自慢のため街中を歩くわけにもいかないデザイン。

他にいらないな、と最近思うのは、「永谷園のお茶漬け柄大型タオル」。また、マーボナスで当たる「ナス型ビーズクッション」もいらないでしょう。そんな心配しなくとも、私は全員プレゼントすら外れる女。小学生の頃、「りぼん」で、三ヶ月分の応募券と送料分の切手を送れば必ずもらえた「陸奥A子」のソーイングセットが、いつまでたっても送られてこなかったことは決して忘れない。引っ越すからと思って、今の住所と、引越し先の住所と両方書いておいたというのに。いや、もしかして、それがいけなかったのか。

私の母は、ものすごくクジ運が強い。結婚する前、まだ一般家庭には羨望の的だった「電気洗濯機」と「電気掃除機」を、ともに『婦人の友』でゲット。宝くじも、銀行で別室に通されるほどの高額に当選したこともある。しかも2回も。また、母の家系は「クジ運が中途半端に強い家柄」らしく、夏休みに2週間ほど母の実家に遊びに行った時、「森永チョコボール」の「銀のエンゼル」が、無造作にゴミ箱に捨てられているのを発見。「買うたびについてくるのでもういらないよ〜」と、従兄弟が言っていた。憎らしい。当然のように「おもちゃの缶詰」はゲット済み。しかし、「うっひょ〜!」と言うような超幸運な当選はまだないらしく、これはこれから私がゲットさせてもらう可能性が残されている。

そう言えば、同行者Sの小学校の時の友達に「K君」がいる。「K君」は、小学生の頃、「ホームランバーアイス」で「もう一本当たり」のマークが出たとき、「当たっちった!当たっちった!当たっちった〜!!」と、天と地がひっくり返るような大騒ぎをしたそうだ。その結果、「あんなものであんなに喜べる哀れなやつ」という評価をされてしまい、彼がよきパパになったであろう今でも、我が家では「K君のように喜ぶんじゃない」という戒めに使われている。