梅味の祭典

好きな食べ物の上位に、バナナとスイカがあるが、他には梅もかなり好きだ。子供の頃は、父の梅仁丹を一袋全部食べてしまい、「仁丹は薬だから食べ過ぎると死ぬ」という、根拠のない脅しにあった。ロッテの小梅も大好きで、あれも一日で一袋食べてしまったら、浸透圧のせいで口の中と舌がヒリヒリしてご飯が食べられなかった。今でも、おにぎりの具の中で最高の地位を占めるのは梅干。差し入れなどで、130円の紅鮭や焼肉などの高めのおにぎりに混じっていても、選ぶのは100円であろうとも梅。「どれにしよっかな〜」なんつって迷っている友達を、「早く決めなさいよっ」とドツいてみたり。

この間、スーパーで梅干を一パック買おうとして、産地や塩分濃度、値段などを細かく比較していたら、無意識のうちにヨダレが服に!一目散に売り場を離れてみたが、きっと私以外にもあそこでヨダレを垂らした人は多いはず。そう思ってからは、売り場の前を素通りできず、選んでいる人を横目で観察。そして観察中にまたヨダレが・・・。

しかし、日本の梅はフルーツというより、野菜の扱い。バナナとは違い、お菓子業界は梅のアレンジに乗り気ではない。「つぶつぶ梅ポッキー」とか、「エンゼルパイ 梅味」とか、出たら買うんだけどな〜。だが、そんな保守的なお菓子業界の中で、ロッテリアが梅味に一石を投じる商品を発表したそうだ。友達からの報告によると、「コアラのマーチシェーキ」に続き、「小梅ちゃんシェーキ」が売られているのを見たという。「コアラのマーチシェーキ」は、トッピングに「コアラのマーチ」が一個のっているので、小梅ちゃんも、トッピングに「小梅ちゃんキャンディ」がのっているのかと思ったら、それはないらしい。

素早く自分の行動範囲にあるロッテリアを頭の中で検索してみたが、通り道にないため、わざわざ飲みに行く形になる。そこまでして飲むべきかどうかと考えていると、友達が「実はもう飲んでみた」とあまりうれしくなさそうに報告。しかも、「ロッテの梅ガムを溶かして飲んだ感じ」という、味覚に訴えない感想。な、なにを〜。私より先に飲んでおいて、その程度の感想なの?「まずくはなかったけど、二度目はないな、って思った」とも言いやがった。梅味のシェーキを出したっていうだけでも、モンドセレクションの金賞を授けてもいいくらいなのに、ロッテリアさんに対してなんて失礼な発言。