小腹は時に黙る

会社で小腹がすいた時、他の人はどうしているのだろう。女性はもらい物や自前のお菓子で引き出しは満杯だと思うが、男性達はひたすら我慢しているのだろうか。会社で2番目にヒマなおじさんは、「うどん食べてきます」と、10時15分頃フラリと席を立つらしい。また、女子社員が個人で持っている「お菓子ボックス」を勝手に開けて、がつがつ食べている醜い男もいたなあ。私が大事にしまっておいた「北海道限定 夕張メロンパイ」を食べたキミ、「ずっとそこにあるから、食べないと思ったんだよ〜」って、んなわけあるか〜!隣に鳩サブレが二匹いたでしょ、どうせならそっちから食べてくれ! いや、勝手に食べるな。

もし今会社で災害にあったとしても、とにかく数日はお菓子で生き延びられるはず。私の引き出しには他にも、メキシコみやげのテキーラのミニボトルが入っているので、寒い夜でも軽く乗り切れるであろう。しかし、ゴールデン・ウィークが近づくこの時期、ちょっと引き出しの中が寂しくなってきたので、非常食を自分で買うことにした。これがゴールデン・ウィーク明けはまたおみやげで一杯になるんだよなあ、ああ楽しみ。

こういう場合の非常食は、ビスコ。気のきいたコンビニだと、ミニパックが一袋30円で何種類かおいてある。置いていないコンビニは、その地区のスーパーバイザーが怠け者に違いない。昨日行ったAM/PMも気のきいたコンビニだったので、いちごミルク味とコーヒー味を買った。本当は胚芽のものが一番おいしいのだが、そこはグリコも良くわかっているようで、バラ売りはせず箱売りのみ。資本主義って・・・。

ビスコがすごいのは、一袋にクリームサンドされたビスケットが5枚も入っているところ。小腹を黙らせるどころか、本筋の腹まで黙ってしまうボリューム。5枚もあれば、隣の同僚に一枚位あげても構うまい。しかし「一枚6円だけどね」と付け加えるのを忘れない。これを、2歳の姪と一緒に食べている時、「私はお姉さんだから、2枚でいいって言ってあげよう」って思ってたのに、姪ときたら、一枚のビスケットをパカッと2つに離して、クリームの付いていない方を私によこしやがった。それが都合5枚。確かに半分ずつではあるが、なんたる不公平。将来、いいとこ取りの女になるのではないかと心配である。