バルセロナの「りさ」へ伝言

今日、妙な外務省渡航情報を見てしまった。発出されたのは3月29日。なぜ今まで見逃していたのか、悔やまれるほどイキの良い情報があった。場所はスペインのバルセロナ。表題は、「寸借詐欺事件の発生(続報)」である。世界中の詐欺師の働きっぷりは、何度かこの渡航情報で拝見させてもらっているが、「これはどうなの?」と印象に残っているのは、カナダで以前起きた、「アフリカ生まれの韓国人マービンチョイ」による詐欺。

当時職場でも話題になり、いまだに「マービンチョイ」いう名前を鮮明に覚えている、インパクトの強い人物である。いつか誰かの仇名に使ってみたい。マービンは、カナダで親しくなった日本人女性に「私が儲けさせてやるから、お金を預けなさい」と言ってカジノまで一緒に旅行に行き、女性がお金を託すと案の定大負けした挙句、トンズラするという判りやすい手口を使用。もしカジノで勝っていたら、その後女性と幸せに旅を続けるのか、あるいは勝ったお金を持ってやはりトンズラするのかは、何しろマービンがカジノで勝ったという実績がないため不明。

それはともかく、バルセロナで発生した詐欺は、日本人女性と白人男性がペアで行う手の込んだもの。日本人女性は自称「りさ」。白人男性は自称ポーランド人の「アンディ」。手口は3パターンあり、1.りさが盗難にあって困っている 2.アンディが盗難にあって、りさが助けたがもっとお金が欲しい 3.アンディとりさは米国企業の上司と部下で、アンディが盗難にあって困っている という意外と普通のシナリオ。

情報を見たところ、りさは20歳前後でアンディは30歳〜40歳位。りさは美人のようだが、アンディは下腹が出ているらしい。おまけに「体形のわりには腕が細い」、「米国企業に勤めている割には、アンディの英語は流暢ではない」と、あっさり見破られている。アンディは、詐欺師のパートナーとしてはいかがなものか。りさよ、あなたほどの人物ならもっと素敵な人物をパートナーにできるはず。そろそろアンディは捨てたらどうか。