外国の地名は難しいかもね

今日、とんでもない出張申請書を見てしまった。出張申請書とは、出張者が自分の出張日程表を書いて提出するものだが、その中に「第一日目 コロング泊」と書かれていた。コロング。これはどう考えても、スリランカの首都コロンボの書き間違いとしか思えないと思い、読み進めてゆくと「第二日目 デュッセの見本市へ」となっている。もしやこれは、今までに何度か遭遇した、デュッセルドルフを「デュッセ・ルドルフ」と思い込んでいる彼では? 
しかし、スリランカからドイツへ直行するとは大胆な。

さらに読んでゆくと、「第三日目 コロングからハンブルクへ移動」またもやコロング。はっっ、もしかしてこれケルンのこと?確かに英語読みではCOLOGNEだけど、しかしスペル通りに読んだとしても「コログン」ではないか。何だそのアレンジは。同じ課の同行者の申請書も同時に出されていたが、そこにも「コロング」が登場。どうやらその課では「コロング」が市民権を得ているもよう。あ〜その課の会議に出てみたい。「課長、今度の○○君のコロング出張の件ですが」とか、「○○君、コロングではハメを外さないようにしたまえよ」とかいう会話が交わされているんだろうな。誰か気付け。

そう言えばそれで思い出したが、以前、有名な商社の自動車販売部門の出張担当をしたことがある。その商社では、一年に一度、販売会社の社長さんなどを連れて「ドイツ・自動車をめぐる旅」を行っていた。だいたい一週間位の日程で、ミュンヘンBMW博物館、シュツットガルトメルセデス本社、北欧の自動車関連本社の訪問などがメイン。その時の担当者がものすごくトンチンカンな男。

SAAB本社はスウェーデンのエーテボリにあり、エーテボリの英語表記はGOTHENBURGで、ゴッテンブルクとも書く。しかし、彼はそのどちらの表記も採用せず、「エーテン」と勝手に短縮して依頼してきたが、都市が特定できなかったので予約手配は一向に進まず。誰かが、「アテネじゃないか」と軽く言っていたが、アテネが北欧にあるか!結局後から、「そういえばその街にはSAABの本社がありますね〜」って、そういうことは早く言え!その会社に入社するには恐らく一流大学を卒業しているはずなのだが、そして接待旅行を引率するからには、トンチンカンは最もマズい人選だと思うのだが。