灼熱のオフィスで、服装ノープラン

あっ、暑い。オフィスが暑い。何度カレンダーを見ても4月14日。今からこんなに暑くて夏は乗り切れるのだろうか。外は爽やかな風が吹く新緑の季節。オフィスの温度計は29.6度。お昼前に30度を越えたところを見てしまった。ま、真夏日じゃん。

ビルの管理をしている人が、一日数回温度計をチェックして手元のボードに記入しに来るのだが、だからと言って特にオフィスの温度の改善されるわけでもなく、暑いまま。な、何なの?温度に驚いてよ。30度っていったら今日のホノルルの最高気温と同じなんだけど。カイロより暑いんだよー!本当に気温をメモしてるの?俳句とか書いているんじゃあるまいな。「ああ暑い、昨日も暑くて、今日も暑い」とか。コラッ、その手元のボードを見せてみろ!なんて、管理の人間に八つ当たりしてみたり。いや本当はしてないけど。

制服のない会社にいると、一週間のワードローブに割と頭を悩ませる。寝る前に、組み合わせを考えておけばまだよいが、朝目が覚めた時に何のプランも浮かばない時は本当に困る。お天気お姉さんが外から中継してくれるまでは、体感気温の感触はなかなかつかめない。それに、外気温が肌寒くても、職場内は真夏だしな。会社の同僚で、もうすでにノースリーブを着用している人がいるが、これから夏に向かうのに、本当の真夏になったら何を着るつもりか。これからどんどん野球拳のように一枚一枚脱いでいくのかな。そりゃうれしい。

友達は、曜日によって夕食の献立を決めていると言う。月曜はドンカツで、火曜は刺身、水曜はうどんとか。私もそれにならって、曜日ごとに着ていく服を決めてしまおうかと思った時がある。月曜はスーツで、火曜はパンツ、水曜はワンピースとか。真におしゃれな人には考えられない荒業。

それか、毎日同じ服を着ていって、何か言われたら、「『ナイン・ハーフ』のミッキー・ロークを見よ」と言ってみるか。ミッキー・ロークは、いつも同じ服を着ているように見えるが、実はブルックスブラザーズの同じ型・同じ色のスーツを1ダースほど揃えているという役どころ。これはブルックスブラザーズだからまだおしゃれな感じがするが、「アオキの2パンツスーツを半ダース持っている」だと、パンツの数は同じでもまたイメージが変わってくる。

しかし、いつかはやってみたい、服装に踊らされない生活。