世にも下らない会話に巻き込まれる

今朝、会社の全員が忙しく働いている9時半頃、私のすぐ後ろで談笑する声が。談笑の主人公は、経理課長・総務課長・ヒラ取締役の3人。もしも魔法の鏡に、「鏡よ鏡よ、鏡さん。この会社で一番忙しくないのはだ〜れ」と聞いたら、3人のうち誰を選んだらいいのか鏡さんも迷うような顔ぶれ。

まず経理課長だが、毎日パソコンの画面がいつも同じエクセルの表で、業務終了まで一ミリも変更されていないという噂。また、ヒラ取締役の近くの席に座る人から聞いた話では、11時45分頃、いつも取締役の机の方から「ペリッ」という音が聞こえるので気になっていたら、なんと15分後の昼食に向けて食券を切り離している音だと判明したそうだ。それでも結構なお給料をもらっているんだろうな。

聞くともなしに、その3人のヒマ人トークを聞いていると、気が狂いそうな内容だった。発端は、経理課長が朝、銀行から振込みの連絡FAXを受けたことらしい。その振込み元は英文だったらしく、そんな会社に全く心当たりがないとのこと。その話を聞いた総務課長が、銀行からの連絡表を見ながら「うーむ、これは銀行が間違えて振り込んできたんだな。黙っていようか、わははは」とか言っていた。そこへヒラ取締役登場。「セキュリティって書いてあるな。警備会社だ。1階の警備員室だろう。おーい、警備員室の内線は何番だ〜?」という一連の会話。

その場で何となくやりとりを聞いていた殆どの社員が、「セキュリティって、英語で証券会社って意味では?」と思っていたはずだが、だれも教えてあげなかった。その後、背後でバタバタ3人が走り回る音が聞こえたが、自分の仕事に没頭しすっかりそのことを忘れていた。そして、午後2時。「今朝振込みをしたのですが、確認の電話を頂いておりません」という証券会社からの電話を取ってしまった。まだ未解決であったか。そして警備員室では一体何て答えたの?