飲み会で優越感を感じるには

昨日、定例の飲み会があった。今は全員違う会社に行っている元同僚が4人。その中でも、今の私の仕事が一番ラクらしく、私が5時で終わるのに、飲み会の開始は7時半。それまでの自由な2時間半を使って、美容室にいくことにした。と、いうことは私はみんなより一歩リード。どうリードしたかと言うと、酔っ払って帰っても、髪を洗って乾かすという難事業をしなくて済むから。帰りの電車の中で、「帰宅後、最も早く寝るための行動プラン」のシュミレーションをしなくても良いってことだよ、やったー。思い切って東京駅構内の「東京クア」でお風呂にも入ってしまっても良いと思ったが、そこまでの時間はなかった。

私が行くのは銀座の美容室。こう書くと素敵だが、カットが2100円というお店。美容師さんの腕は驚くほど水準が高く、このお店で不満なカットをされたことがない。以前はその店の近くの、まあまあ有名なお店で5500円のカットをしてもらっていたが、そこでは指名をしないと2人に1人は大ハズレだった。それを思えば、その値段でその技術は破格値。しかし、この間会社のおば様社員が、「安くて腕の良い美容院を知ってるのよ。」と、別なおば様に自慢していた。そのおば様は、限りなくパンチパーマに近い髪型。すごく興味を持ってこっそり聞いていると、なっ、私と同じお店。それ以来、少し信頼がゆらいではいるが。

昨晩は、カットとシャンプーをしてもらって満足して、お店に向かった。そして、今日の自分の「帰宅後シャンプーしなくても良い」というアドバンテージについて説明した。一人、「えっ、飲んだ夜には髪は洗わないものでしょ」というツワモノがいたが。なるほど、それもアリか。「顔を洗わない時もある」と言ってもいたな。「服も着替えない」とも。つまり、帰ったら何もせずに寝ているということか。想像以上のアドバンテージ。負けた。

でも、良く考えたら集合場所は居酒屋。女4人が集まってお食事会、なんて優雅なものではなく、正真正銘の飲む会なので禁煙席がある店のはずはない。いつもの事だが、そのお店の中で女性客は私達だけ。他は全員それなりにおじさん達ばかり。案の定、帰ったらコートや髪には、煙草におじさんをブレンドしてアルコールで薄めてみたような匂いが。ある種の特許が取れそうな独特の匂いを消すには、やはりシャンプーしかなく、結局帰ってからも髪を洗った。未来を見通す目に欠けていた。