忙しいオーラを出す女性達

以前、あまりの忙しさにパニック状態になり、目が血走りながら仕事をしている人がいた。確かに、電話がやけにある時間帯に集中してしまい、またその内容が一筋縄ではいかないものばかりだったような場合、「うわ〜ん、できまちぇ〜ん」と幼児退行してしまいたくなる時もある。しかしそれを超える程の忙しさになると、却ってゆったりした気分になってしまい、「なるようになる〜のさ〜」と、ケセラセラな気分。一番どうでも良い3ヶ月先の仕事から手をつけてみたり。

しかし、その彼女は結構常にパニック状態。ちょっとファックスを机に置こうとしただけでも、「そこに置かないでっ!」ってな攻撃的なカンジ。「おお、こわ〜」なんておちょくったりしたら、多分目から殺人光線を発射されるはず。彼女の「忙しいオーラ」は私にしか見えないのだと思っていたら、隣の席の子が「み、見えたわ、今・・・」と言っていた。「色は緑色よね?」と同意を求めるのだが、いや、色までは・・・。っていうか、それオーラじゃなくてオーロラじゃないでしょうか。

しかし、だいたい同じような仕事をしているのだから、忙しさはほぼ同じはず。なぜ彼女だけが忙しいのか。私がサイコーに有能なのか、彼女が丁寧に心のこもった仕事をしているのか・・・。しかも、「何かお手伝いする事ないですか?」と一応声をかけると、切手貼りだのコピーだの、旅行の本質とは関係ない仕事をいつも頼まれるのは何故だろう。さては、私の実力を見くびっているな。

また、その会社にはもう一人、ミニオーラを出す女性がいた。普段はおっとり仕事をしているのだが、アフターファイブにデートの約束がある日などは、「話しかけるなよ。何も頼むなよ。」という殺気立ったテレパシーを発信しているので、誰もあえて声はかけない。そんな時、彼女宛の電話をうっかり取ってしまったりすると、間違い電話のフリをして切ってしまいたい。

しかも、「何かお手伝いする事ないですか?」と声をかけると、西海岸から南米を経由しアフリカへ行くと言うような、ものすごくややこしいルートの予約を任されるのは何故だろう。さては、誰かに押し付けるために今まで温めていたな。