ジャニーズ顔が崩れる時

名古屋の中学で思い出したが、東京では私立中学に行かせる事が、一種のステイタスとされているようだ。私は、関東地方に引っ越す前は静岡にいたので、私立は頭が悪いお金持ちが行くところだと思っていた。たぶん、今でも地方では、公立高校の方がレベルが高いと思う。

それなのに、小学5年の時引っ越したクラスでは、スポーツもできて勉強もできる子はみな、私立の中学を目指しているのを見て、価値観がひっくり返る衝撃を受けた。なぜわざわざお金を払って、遠くの学校に行くのか理解に苦しむ。朝練だって、30分は早く起きなきゃならないのに・・・。

しかし、姉の息子が来年私立中学を目指しているそうだ。この甥は、とってもハンサムで頭が良く、女の子に人気があるサッカー少年。周囲からは、「将来が楽しみね。ジャニーズに入れたらいいのに。」と言われるのだが、私と姉には、ジャニーズに入れる事にためらう理由がある。

それは、自分達の弟のこと。弟は姉より8歳も下で生まれ、色白で目がくりくりして、鼻筋もスッキリ通ったとってもかわいらしい子だった。性格は悪かったけど。今でも、昔の写真を見ると赤面してしまう位。

さらにたどれば、自分の従兄弟。4つ年上で、高校生の時など、切れ長の目が素敵な、とってもハンサムな青年だった。

しかし、この2人、30歳を過ぎた今、ただのオッサンである。いつ頃から崩れたのかハッキリしないが、たぶん20歳位が山だったような気がする。2人ともかわいらしい奥さんがいるが、崩れた後に知り合ったというのが、何とも不思議ではあるが。その代わりと言っては何だが、崩れた後の方が人間的には成長したようである。

こんな例があるので、自信を持って甥っ子をジャニーズに推薦できない。でも、ジャニー喜田川さんは、今はイマイチだとしても、将来ハンサムになる顔を見分ける事ができるという。ということは、今はイケているが、将来フツーのオッサンになる顔も見分けられるということではないか。ちょっと、お姉ちゃん、見てもらおうよ。