日曜日の朝、恐怖の電話

日曜日は平和すぎて、何も書くことがない。「アラ、こんなこといっちゃって、ププッ。」ってお客さんもいないし、ある意味つまらない日だ。しかし、ホールセラーにいたとき、日曜日の電話は恐怖だった。

だいたい午前中の電話は、空港のチェックイン代行会社からで、「○×さんの、パスポートと航空券のつづりが違います・・・。」とか、「帰りの便名が違うって言ってますけど・・・。」とか、「ご予約の○○さんがまだ現れないんですけど・・・」などの、ロクでもない電話だった。

朝10時前後の便だと、だいたい集合時間は午前8時前後。休みの朝の8時など、眠りが一番楽しい時間帯なのに。また、どうやらそれが自分のミスだったかもしれない時など、その瞬間から月曜日の朝までの長い間、ブルーなままである。あー、いやだったな。

上司の中には、本人が出ているにもかかわらず、父親のフリをして、「今、○男はいません!」と言い切ったりしている人もいたなあ。代行会社にどういうリストを提出していたのかわからないが、その次にかかってくるのはたいてい私だった。恐らく私の想像では、電話番号から千葉県内だと想像し、「何かあったら空港にかけつけてくれるかも。」という期待度から、私にかけてきたのだと思う。しかし、当時私は入社2,3年のただの下っ端。あなたの期待を打ち砕いてごめんなさい・・・。

今でも日本全国で、ホールセラーの予約担当者は朝の電話に悩まされているのだろうか。だとしたら、この、父親、または母親のフリをして、「今、○男(又は○子)はいません!」って言う技を、ぜひお使いください。