レモンカードという切り札

レモンカード

先週、家に帰って夕刊を読んでいると、小笠原島で獲れたレモンは大きくて甘みがあり、そのレモンを使って地元の方が「レモンカード」を作っているという記事がありました。最初は島のみやげ物店で売っていたそうなのですが、「ディーン&デルーカ」が日本に進出する際、日本独自の商品を探しているという話を聞き、担当者に売り込みに行って採用されたそうです。そりゃうまそうだな〜。レモンカードって、イギリスの朝食で何度か食べました。レモン味のバターっぽいヤツです。さわやかな酸味と抑え目の甘さが、スコーンにあって美味。


前にも書いたけど、「ディーン&デルーカ」って、映画「ハンニバル」の最後のシーンで、カニバリズムを子供に教えているような、悪趣味なシーンで出てきました。原作ではフォションだったのですが。去年の暮れに、私の通勤路にこのお店ができたので、前を通ってデリカを見るたびに、
「あの肉はまさか・・・」
と、ロクでもない想像をしています。エキナカだからか、朝は7時からやっていて、テイクアウトのコーヒーやペイストリーも売っています。一度出勤前になんか高いカフェラテを買ったのですが、コーヒーの味が弱くて、いまひとつ。文句を言っても仕方ないのですが、他のものも高いです。なぜ高いのかわからないようなものも高いです。


それで、いくら新聞に載ったからと言っても、朝早くに行けばいくらなんでも売り切れてはいないでしょ。「あるある」で納豆特集をやった日の翌日じゃあるまいし。レモンカードって、母の得意なレモンケーキに使われている以外に見たことないし、スプレッドとしては日本人受けしていない気がする。


なんて思ってたら、朝8時半の段階ですっかり売り切れておりました。同じ小笠原島産の「パッションフルーツカード」がいくつか残っていたので、それを買いましたが、ないとなると、レモンカードが急に欲しくなって、いけない、ヨダレが。



なんだか、レモンケーキも食べたくなってきた。母がよく作ってくれたレモンケーキはおいしかったなあ。レモンの形のマドレーヌに、レモン味のアイシングをコーティングした懐かしいお菓子です。これを「LEMON CAKE」と印刷されたレモン色の薄紙で包むと、子供心に何か高級感が。そういえば、レモン型の焼型も、パッケージの薄紙も、レモンケーキにしか使えない、応用力のない道具だな。今では実家のどこかに眠っていると思うので、私がヤル気のある女なら、その道具一式を譲り受けて自分で作るんでしょうなあ。


ちなみに写真は、京都伏見の「ひふみ」さんのレモンケーキ。