良い漢方医との出会い

私が行く図書館では、二階が外国文学のコーナーになっており、ガラス張りで、下の階がアトリウムのように見えてなかなか雰囲気のある場所。で、待ち合わせまで時間があるような時、端から順番に見ていくのですが、一番下の棚を夢中になってみていると、立ち上がったとき強烈な立ちくらみがします。


これ、女性に多いと思うのですが、一番ひどかったときにはそのまま倒れて気を失ってしまったこともあり、場合によっては命に関わります。運悪くお風呂中で、タイルの床に顔面から打ちつけてしまい、はっと目を覚ますとシャワーの中で素っ裸で寝ていたこともありました。


たぶん気絶していたのは一分くらいで、命に別状がなかったのは一番よかったのですが、物音に気付いた父か弟が救出にくるようなことがなかったことが、二番目によかったことかしら。
中学の時、友達がお風呂で倒れてお父さんに運ばれたと聞いたときには、、
「イヤー!!」
と、乙女心に思いましたけど。


そのシャワーで倒れたときは、ゴールデンウィークの初日の朝で、低血圧なのに、うかれて朝風呂なんかに入って血圧が急激に上がったのが原因。連休の間中、顔の青あざを隠すために、女優のようにサングラスをして過ごしました。


最近、病院で漢方医に見てもらったのですが、そんな貧血症状に合った漢方を処方してくれました。「苓桂朮甘湯」という薬です。これをお湯に溶いて、毎食後に飲むだけ。本当は漢方は食前に飲むのがいいらしいのですが、その先生は食後飲むように指導しています。ほんのり甘くて、思ったより飲みやすいお薬です。


これを飲み始めて2週間、このあいだまたうっかり図書館で急に立ち上がったのですが、立ちくらみが起きませんでした。ブラボー。漢方薬って、効き目が遅いとか言われますけど、花粉症の季節の「小青龍湯」とか、結構即効性があります。この薬に出会えてよかった。ベッドの下に隠れた猫を探すのも、じゃんじゃんできちゃうなあ。