この年が転換点だったなんて事になりませんように

総理大臣の所信表明を見ていると、なんか心配になってきました。


私は自民党員でもなくて、政治通ってわけでもなく、ごく一般的な日本の中年女性だと思う。友達と話をしていても、お客さんのおじさんと話をしていても、普通に話を合わせることができる程度の社会性があり、ってつまり、自分のフツーさ加減には結構自信があります。そんな私でさえ彼には危機感を覚えるので、政治に敏感な人はもっと深刻な危機を感じているんじゃないかしら。


安部さんにどうしても総理大臣になって欲しいとは思いませんでした。自分が天邪鬼だという自覚はあるので、多数派が嫌いなだけかもしれませんけど。候補者の討論会なんか聞いていると、たいした意見を言ってないと思いました。例えば、「しっかりやりたい」「がんばりたい」「その時々の政治状況によって考えたい」など、小学校の学級会のような、具体性に欠ける発言ばかり。「美しい国」っていうのも、旅行業者なら(イメージ)ってキャプションを付けたくなるくらい、「靖国に行ったかどうか言わないもん」ってのと同様にあいまいな言葉だしな。本当にこの人でいいのかしら。


他に怖いのは、憲法改正憲法九条の是非の議論はあるんでしょうけど、私は個人的には憲法九条がある日本が好きだから、絶対に変えて欲しくない。美しい国にならなくてもいいから、美しい平和憲法のある国であって欲しい。


それでも、石原慎太郎が総理になるよりはマシかなあ。石原慎太郎って、五体満足な日本人男子が一番エラいんだから、女性も身障者も外国人もバカにしてOK、って思ってますよね?作家なのに想像力がないよなあ。社会的弱者をどう見るかによって、人間の品格がわかるものだけど。
こういう人は、結構普通のおじさんにも多いと思うけど、周りからは
「あの人が生きてきた時代の教育では、そこまでの理解力しかないのは仕方がない」
って、同情して大目に見られていると思うな。政治家だからそれでは済まないんだけど。