マスカラジプシー・再び

しかしそもそも、私はメイクが映えない女。「VOCE」などに載っているアイメイク方法を試すと、必ずタヌキみたいになるのはなぜだろう。腕も悪いんだろうけど、土台にも問題がありそうな。

おととい書ききれなかったマスカラ遍歴ですが、去年買ったのは、複数の友人が大絶賛していた「塗るつけまつげ」とかいうヤツ。確か1500円くらいのお手頃価格。電車の中で化粧をしている人を見ると、コレを使っている人が多いし。最初の3日くらいは機嫌良く使っていたはずなのに、その後は結局使わずにポーチの奥底に。

一昨年は、やっぱりこれも友達が絶賛していた、ランコムのケラシルを免税品店で買いました。これなんか一回しか使ってません。何も不満があったわけじゃないのですが。一年後、ポーチの中で金の塗料がハゲハゲのケラシルの容器を見たときは、誰かが嫌がらせにゴミを入れたのかと思ったものよ。

今年は、誰の意見も聞かずに、毎日ソニプラに通って右と左に違うマスカラを塗ってチェック。全部で10種類は試しました。あーそういえば、唯一聞いてしまった意見は、
お蝶夫人のパッケージのマスカラはスゴいらしい」
というもの。それを聞いた時点で買う気が萎えるわ。でも一応見てみました。「涙に負けない ヒロインメイク」という名です。パッケージのイラストは、お蝶夫人っぽいけど別人でしょう。ところで、高校生のテニスプレイヤーのニックネームに「夫人」を使うとはなにごとよ。

このヒロインメイク、製造元は「キスミー・コスメティックス」。この会社、以前お客様だったのですが、みなさん頭の良い、スマートな方たちでした。意外とおじさんばかりでしたが。ここの製品で、とても美しい色のリップが、どうやら廃盤になってしまったらしいので、
「お宅の研究所に、在庫があったら売ってください!っていうか、もう一度作らんかい。でないと通路側の席が空いていても、真ん中の席を予約しちゃうよ」
と何度喉元まで出かかったか。

この商品も良かったのですが、隣にあったメイベリンの「XXL」というマスカラのインパクトは強烈にすごかった。塗ったら一気に外人になれるんじゃないかと思うくらい。しかし、最初に下地を塗って、それが乾いてからさらにマスカラ本体を塗るという、まどろっこしい方法。朝、猫が甘えてこない家でしか使えない。

結局今年はまだ買っていません。買わないような気が。