猫の注射旅行

一年に一度、猫の予防注射のために、動物病院に行きます。生まれてすぐに連れて行った病院で、とても先生が良心的なので、引っ越した今でも電車を乗り継いでその病院に出かけています。

毎年その病院から、「そろそろ注射の時期ですよ」という葉書をもらうのですが、世帯主であるSさんと、猫のみかんちゃん宛てになっているのが、仲間はずれにされたようで寂しい。

乗り継ぐ電車は3種類。それぞれ1、2駅ずつなので、直線距離にしたらとても近いはずなのですが、土日は道路の混雑が並じゃないので、車で行くよりも電車で行ったほうが断然早い。他に自転車で行くというテもあるのですが、帰りにすごい坂道があるので、重さ4キロの猫を背負って登りたくない。

何のかんの言っても、この猫はもう通算10回くらいは電車に乗っているから、そろそろ慣れたはず。8ヶ月くらいの時に、成田空港まで連れて行った時は、かわいそうなくらい道中ずーっと鳴いていたのに、去年の冬には全行程の1割くらいは静かにしてたもんな。

猫キャリーバッグは、子猫の頃に頂いたときは、プラスチックのかごの中がスカスカだったものだけど、今じゃギュウ詰め。そこで、新しくトートバッグ型の猫キャリーバッグを買いました。

というのも、去年新潟で被災した人達が、
「ペットは避難所に連れて行けない」
と嘆いていたのを見ていたからです。もし私がヘリで救助される際には、自分の衣服が入っているようなフリをして、猫をバッグごと持っていこうと思いました。その際、中で鳴かれてはバレるので、将来的にはお医者さんに、猫用睡眠薬を処方してもらいたい。本気です。

プラスチックのバッグにくらべて、肩掛けはできるし軽いのがいい。それに猫を連れていることがバレなくていいし。と言っても、にゃうにゃう言ってるのでバレバレですけど。

前、成田空港駅で、駅員さんが猫の鳴き声を聞きつけて、
「猫は有料手回り品です!」
と、鬼の首を取ったように言われて、270円徴収されたことがあるもんなあ。3社分だと810円か・・・。給料前の私の財布のことを考えて、せめて改札の間は黙ってておくれ。