猫かわいがり

うちには猫当番がある。これは、主に猫のご飯のお世話と、トイレの掃除をする係。私が平日の5日間を受け持ち、同居人Sさんが、土日祝日を受け持つと決められている。

どう考えても日米修好通商条約なみに、私に不利益な制度。これは猫を飼うことになったとき、あまり乗り気ではなかったSさんを説得するため、私が持ち出してみた条件のひとつなので何も言えない。早くこんな不平等条約を改正したいものよ。

猫と暮らし始めるようになってから、よその猫が近寄ってくるようになった。猫テレパシーか?会社の近くにいる三毛猫は、ずっと熟睡していたくせに、私が通ると、急に顔を上げてじーっと見ます。
「これがみかんちゃんの母ちゃん・・・」
って思われているような気がします。ついでに、
「今、みかんちゃんの母ちゃんは会社を出ました」
なんて、みかんにテレパシーを送信しているんだったら大変。寄り道でもした日にゃ、
八重洲のミケが、一時間前に出たって言ってたのに!今までどこをほっつき歩いてたの!」
って怒られそうだし。これじゃ、みかんの方が、お母さんみたい。

この間、新入社員とお話している時に、
「大阪では子供も大阪弁だった」
と、一般的な大阪の子供のことを話していたら、どうやら、それを私の子供と勘違いした様子。

しかし、訂正する機会もなく、そのままにしています。あ〜子供がいてもおかしくない年に見られるようになったかー。わざわざ訂正するのも面倒なので、このまま突っ走ろうかとも思っています。
「うちの子はねー、耳が大きいの!」
とか、
「お花が大好きなの!」
とか、自慢しておこうかしら、猫のことですが。お花は見るのではなく、食べるんですけど。

もし猫だとバレたとしたら、「おバカさん女」と思われるので、時々、
「そういえばヒゲが・・・」
とか
「トイレの砂が・・・」
とか、会話の中にささいなヒントをちりばめておこう。