若さゆえ〜

私は今まで、
「本当にかわいいね」
とか、
「お美しい方ですね」
なんて一度も言われたことがない。

「アナタのこと、美人って言ってたわよ」
という伝聞も聞かない。もう人生半分近く生きてきて、これから先もそういう機会が訪れるとはとても思えないので、まあ私の人生こんなもの。特に不満もなく生きております。

そんな私が唯一言われるお世辞が、
「年より若く見えます」
というもの。これって挨拶みたいなものだと思うのですが、食らいついてみます。

しかし、この誉め言葉を引き出すためには、まず自分の実年齢を告げる、というビッグな壁を乗り越えなくてはならないので、なかなか言われる機会もない。しかも5年前には20代後半に言われたのに、今じゃ若く見られて30歳前後。そんなの若いって言わないじゃん。せめて若く見られるのなら、思い切って18歳位に見られたい。

まあいいや、それでも今まで、老けて見られるよりはいいか、位に軽い気持ちでいたのだが、最近やっぱりそれも誉め言葉かどうか怪しいと思うようになった。というのも、紀宮様に対する世間の評価を聞いてからです。

こう言っては何ですけど、紀宮様ってファッションリーダーではないですよね?「ノリラー」とか「サヤラー」と言われ、10代の女の子がこぞって真似をする、って現象はまだないですよね?と言いますか、
「いったい誰が選んだんだよっ!スタイリスト出て来い!」
ってな服を着ていたりしませんか。たぶん磨けばもっと光ると思うんですけど、えーとまず髪型を変えてみたり・・・。

で、そんな紀宮様へのマスコミの賛辞の仕方は、
「大人の女性でいながら少女のようで・・・」
みたいな書き方。たぶんこれを一般人風にぶっちゃけて言うと、
「ノリは年より若く見えるよね〜。」
ってことでしょ。

しかしそれは無菌状態で穢れもなく、疲れた大人の世界も知らず、ボルトを50円玉と間違えて拾ったことのない紀宮様だから許されること。何か、自分もこういう意味で若いと思われているのだとしたら、一般人としてはイカンよな。