まだ新人の諭吉さんには会えてない

私が始めて英世さんと会ったのは、11月4日木曜日です。熱海旅行の旅費を銀行ATMでおろした時、漱石さんと一緒になって出てきたと思うんだけど、今回の新札は大きさは変わらないので気づかなかった。その後、本屋で自分が差し出したお札が英世だったことに気づいて、思わず引っ込めて旧札を出しました。今後、どちらかと言えば漱石の方が希少品になるハズだと知ってはいるのに・・・。

その日、家に帰ると、非常にシブシブと、同行者Sが樋口一葉さんを渡してくれた。なぜか、折り紙のように真ん中から放射状に折った後が・・・誰かがさっそくマジックで使ったのか?

今月から新札に変わること、全然知らなかった。発行の半月位前に、
「新札の見本がネットオークションで密かに売られていた!」
というニュースを聞いて初めて、
「お札って来月新しいのが出るんだ・・・」
とひそかに思った人が大多数だと思う。

昨日、そんな新札を手にした会社のおじさんが、
「ノグチヒデオの千円札・・・」
とか言っていた。野口英世野茂英雄を、ごちゃまぜにしていると思う。

先月末のこと、銀行に勤めている姉に、
「明日から新札だね」
と気軽に声をかけたら、
「えっっ!」
と意外なほどの驚きよう。姉が今やっている銀行の仕事では、新札なんてな〜んの関係もないので、本気で知らなかったそう。20年前の新札発行時には、窓口業務だったので、
「今日はピン札を持って帰ってくるわ!」
と鼻息荒く出かけたのになー。

その姉の10歳になる男の子は、以前に道でアメリカの25セントコインを拾って以来、外国のお金を集めているらしい。お年玉に、今はもうない、ドイツマルクやフランスフラン、イタリアリラの硬貨をあげたら喜んでたわ〜。総額400円くらいなんですけど。

さすがにそれでは安すぎだと思ったので、大奮発して20スイスフランのお札も混ぜておいた。スイスフランのお札って、黄色や赤の鮮やかな色で、いかにも外国な感じがするので喜ぶかと思ったら、
「おもちゃじゃねえの、これ?」
と言われた。
ナニ〜!?それは今のレートで1800円もするんじゃい。今すぐ返せ!
と、大人げない反応をしてしまった。