集中力に欠けた筋トレ

ゲルマニウム温浴をしていて、エアロビクスのことを思い出した。エアロビクスをした時の方が、もっと汗が出たような気がするが、それは勘違いだったかも。

エアロビクスをしたとき、クールダウンタイムで仰向けに寝たまま、本格的に居眠りしてしまい、目覚めたら他の人がみな起き上がってストレッチをしながら私を見下ろしているのを見て以来、エアロビクスには参加していない。なので、汗の量がどれくらいだったか、正確にはわからない。あの時は、どちらかと言えば冷や汗に近いものだったしな〜。

そのジムは、バブルの頃、赤坂にあった。ビルの4階にあったのだが、3階が焼肉屋という過酷なロケーション。ジムに通うきっかけは、駅から家に帰る間にものすごく暗い道があって、そこで2回も痴漢にあって、とっても恐ろしく、気が弱くなっていた時期だったので、もっと強くなりたいと思ったから。まず弟の自転車を奪うことに成功。あまり遅くなった時には、車で迎えに来ることも約束させた。その時点でもはや、気弱ではない気もする。

あとは私の肉体が強くなるだけ。そのジムでは、エアロビやヨガなどの教室もあったが、何はともあれ筋トレ。マシンで腹筋、マシンでレッグカール、ダンベルで二頭筋、その後エアロバイクで仕上げたりと、週3回は通っていた。このままだと、いつか女ボディビルダーコンテストで優勝しちゃうかもー!と思ってたわ。

その時、見るともなしに見てしまうのが、隣のスタジオでやっているエアロビクス。いつも左最前列(鏡のまん前)で踊る、筋肉モリモリのおじさんがいた。筋肉はあるのだが、なぜかカッコ良くない、仲本工事タイプ。ウェアは上下セパレートのパッツンパッツンのヤツで、お気に入りはメタリック・グリーン。おそろいのヘッドバンドまでしていました。

そのお方、とってもナルシストで、踊っている間中、鏡に映った自分の姿から目を離さない。たまに、その人のお気に入りポジションに、知らない人が陣取ってしまうと、横目でうらめしそうに見て、踊りながら幅寄せしていってたな。

そんなことばかり気にしていたからか、半年たって、明らかに体脂肪は減ってくれているのに、筋肉は思うようにつかず、かといって見た目に引き締まった感じもなし、もちろん強くなった感触もなし、というやりがいのない結果になってしまった。なんだったの、あのトレーニングは。